讃岐 牟礼の里 饂飩料理 郷屋敷
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「随筆 讃岐」随筆紹介
 東京を離れてから高松駅に到着するのに4時間半かかった。天気は良く、良い旅行日和だと思いながらタクシーに乗り込む。
 郷屋敷に向かう途中、運転手に近辺の観光名所を尋ねてみた。郷屋敷のそばには、四国霊場の一つである八栗寺、ストーンミュージアム、平家物語資料館、牟礼町出身の寛政の儒学者・柴野栗山の栗山記念館などがあるらしい。足を延ばせば屋島まですぐだ。
 20分で到着。うどん屋とは思えない立派な門構えに驚く。瓦ぶきの屋根、なまこ壁、昔ながらの大きな門は長屋門というそうだ。門から立派な庭がうかがえる。あじ石の産地と聞いていたが、入り口に石碑、門をくぐると石庭と圧巻される。建物から200年という永い歳月の貫禄を感じる。さすがに駐車場は最近のものだった。
 門をくぐると石畳の道が続く、耳を澄ませば水の音、四方を見渡せば、樹木や苔の綺麗な緑が目に入る。都会の喧噪から離れてみることの必要を実感した。
 石畳を進むと玄関になる。戸をくぐると和服の似合う上品な女将が「いらっしゃいませ」と微笑んでくれた。中に入ると、柴野栗山の額がある。奥の個室に通される。畳に掘り炬燵という古風な部屋で、襖を開けると玄関から見えた庭とは違う、中庭が見えた。
 色々な料理があり、「天和里子」という料理を注文した。所狭しと並べられた料理の数に驚く。料理は様々な刺身、茶碗蒸し、天婦羅など数え上げればきりがない。天婦羅のさくさくとした食感、新鮮な刺身に舌づつみを打った。
 ここの讃岐うどんはとても美味しい。つるつる、しこしこしたうどんに、こくのあるだし、更に美味しくひきたてるのが、四国産の細ネギと土生姜だ。満足感に浸る。食通やグルメと称する人は「釜あげやざるが、うどんの美味しい食べ方だ」という。それが事実であると実感した。
 板長さんの話によると、海和里子の他にも山の幸がふんだんに使われた「里和里子」があるそうだ。割子うどんだけあってうどんのおかわりは自由だ。何万円も払って都会の料亭に行くことが馬鹿馬鹿しく感じられる。
 帰りに郷屋敷のおみやげコーナーを覗くと、うどんがあった。ネギや生姜まで付いている。家族にも食べさしてやりたいと思い6人用を1つ買い求めた。インターネットで通信販売をするらしい。さぁて今度はあいつとフルムーン旅行の時にでも来てみようか。